「戦争があったらいけん」 “歴史的瞬間”に期待[2016/05/27 11:48]

 アメリカのオバマ大統領は27日、現職の大統領として初めて被爆地・広島を訪問します。被爆者は様々な思いを抱え、歴史的な瞬間を待っています。

 (栄真樹アナウンサー報告)
 平和公園内は多くのメディアや観光客であふれ返っています。そういったなかで、ここを毎日、訪問するという被爆者は、そのなかでひっそりと目をつぶって手を合わせていました。
 11歳の時に被爆:「謝ってもらわなくても、オバマさんが悪いわけじゃないんだから。とにかく、もう戦争があったらいけん」
 原爆慰霊碑には朝早くから被爆者の方々らが訪れ、節目の日を報告するかのように手を合わせていました。
 日本被団協・坪井直代表委員:「努めて自然体でいこうと思って、色んなことを考えるのをやめて、覚悟を決めたらやっと落ち着いた」
 献花の場に招かれた日本被団協の代表理事・坪井さんは、午前中はライフワークの被爆証言を行い、午後からは訪問に備えるということです。核兵器のない世界に向けた前進となる訪問となるのか、そんな思いを抱えた人々で埋まった平和公園は緊張感が高まってきました。

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