睡眠不足でも脳への刺激で記憶力上がる?[2016/05/27 18:48]

 睡眠不足でも脳に刺激を与えれば記憶力が上がることがマウスを使った研究で分かり、記憶の定着には睡眠が必要だという従来の説が見直される可能性が出てきました。

 研究を行ったのは、理化学研究所の村山正宜チームリーダーらのグループです。研究グループは、マウスを運動させて床がツルツルした特徴を持っているという学習をさせた後、断続的に揺れるかごに移して睡眠不足の状態にしました。しかし、脳の特定の部分を光で刺激すると、床がツルツルしていたという記憶が定着し、マウスはツルツルの床に好奇心を持たなくなりました。さらに、十分に睡眠を取ったマウスより記憶を長く保っていることも分かったということです。村山チームリーダーは「将来的には睡眠障害や高齢者の記憶力向上への治療やスポーツ選手、受験生などへの応用につながる可能性がある」としています。

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