「隠蔽だと思う」メルトダウン公表遅れに東電幹部[2016/05/30 21:00]

 福島第一原発事故で東京電力のメルトダウン公表が遅れた問題で、東京電力幹部が「隠蔽だったと思う」との見方を示しました。

 2011年の原発事故を巡っては、東電は発生から3日後の3月14日には1号機から3号機で最大55%の炉心溶融、いわゆる「メルトダウン」が起きたことを知りながら、2カ月後の5月まで明らかにしませんでした。そして、今年2月になって、炉心の5%が損傷した場合はメルトダウンと認めて公表する社内基準があったことを明らかにし、強い批判を浴びています。
 東京電力・姉川尚史原子力立地本部長:「もし私が(炉心が)55%壊れていたら、あのシチュエーションなら溶融に決まっていると。これは隠蔽だと思います」
 姉川常務はこのように述べる一方で、なぜ隠蔽されたかなど、詳しいことについては第三者委員会の検証に委ねるとしています。

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