舛添都知事が議長に辞職願を提出 21日付で辞任へ[2016/06/15 11:45]

 東京都の舛添知事が、政治資金の私的流用など一連の疑惑の責任を取って辞職する意向を固めました。すでに辞職願を提出していて、21日付で辞職する見通しです。

 (社会部・内田直人記者報告)
 舛添知事はグレーのスーツを着て、いつも通り車で都庁に到着しました。報道陣の問い掛けには一切答えませんでした。午前10時ごろ、舛添知事は、21日付の辞表願を事務方を通じて議長に届けたということです。舛添知事を巡っては、政治資金の私的流用などの疑惑が指摘され、13日の総務委員会の集中審議では、都議会与党の公明党からも辞職を求められていました。さらに14日、自民党側から辞職するよう説得を受けていましたが、知事は自ら議会側を訪れ、涙ながらに「子どもを守るためにもすぐ辞めたいが、公益と都の名誉を守りたい」などと話し、9月の議会までの続投を訴えていました。15日の未明になって自民・公明など主要会派が不信任決議案を共同提出することを決め、厳しい状況となっていました。こうした状況を踏まえ、知事は15日朝、正式に辞職する意向を固めたということです。
 自民党・こいそ明都議:「知事の思いをまだ直接、聞いていない。しっかり情報を確認して対応したい」
 公明党・長橋桂一都議:「知事の判断を尊重したいと思います」
 民進党・石川良一都議:「本当に遅い決断だなと。追い詰められて辞職した」
 15日午後に予定されている本会議では、知事の辞職願を受けて不信任決議案が取り下げられる見通しです。午後1時からの本会議の開会もずれ込む可能性もあります。これを受けて、辞職から50日以内に知事選が行われますが、これまでのところ、7月14日に告示し、7月31日に投開票の方向で調整が進んでいます。

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