辞意表明の舛添都知事 都議会で退任のあいさつ全文[2016/06/16 00:20]

 辞意を表明していた東京都の舛添知事が15日夜、都議会で退任のあいさつを行いました。

 舛添知事:「発言をお許し頂き、ありがとうございます。私自身、都議会における最後の発言となりますので、少しお時間をちょうだい頂ければと思います。平成26年2月就任以来、東京を世界一の都市とするために私なりに全力を尽くして参りました。誰もが人生の豊かさを実感できる都市にしたい。少子高齢化の流れのなかで保育施設の充実や地域包括ケアシステムの構築に取り組み、一定の成果もあったと思っております。自然災害の脅威に対しては、特に「東京防災」が好評を頂きありがたいことでした。そして、2020年の東京五輪の成功のため、全身全霊で取り組んできたつもりでございます。今回、私自身の問題によりまして、都民の皆さまから頂きました4年間という任期の途中でこのような形となり、反省と心残りの念は尽きませんが、すべて自らの不徳の致すところであります。私が最も懸念したのは五輪大会への影響であります。リオデジャネイロ大会を控えるなかでの選挙は、次期開催都市としてふさわしくないと考えました。4年後の東京大会も同様であります。この事態を避けたいと思いました。しかし、これ以上、都政の停滞を長引かせることは私にとっても耐え難いことです。従いまして、私が身を引くことが一番だと考えるに至り、都知事の職を辞す決意をしました。2年4カ月という短い期間ではございましたが、皆様には私の至らぬ都政運営を支援し、支えて頂き感謝しています。これからは一都民、一国民として、五輪東京大会の成功と東京都のますますの発展を心から祈っています。以上を持ちまして、私の東京都知事としてのあいさつを終えます。ご清聴頂き、誠にありがとうございました」

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