天皇陛下「生前退位」の意向 宮内庁は一貫して否定[2016/07/14 11:46]

 天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を示されていることが分かりました。生前退位の実現には「皇室典範」の改正が必要になります。また、仮に新しい天皇が即位するとなれば、元号が「平成」から変わることになります。

 政府関係者などへの取材で、天皇陛下が生前に皇太子さまに天皇の位を譲る生前退位の意向を周囲に示されていることが分かっています。一方で、宮内庁は13日、報道陣との質疑応答で「そのような事実は一切ない」と報道の内容を全面的に否定しました。一夜明けた14日も、宮内庁幹部らは陛下が生前退位の意向を宮内庁に示されたという内容を一貫して否定しています。生前退位の実現には皇位継承を定めている皇室典範の改正が必要となりますが、宮内庁が陛下のご意向を認めるとなると、天皇の政治への関与が指摘される可能性もあります。宮内庁は「陛下は、制度に関わることは発言を差し控えるようにされてきた」としています。午後には宮内庁長官の定例会見が行われる予定で、この件についてどのように説明するか注目されています。

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