大飯原発の地震想定は「依然として過小評価」[2016/07/15 20:28]

 原子力規制委員会の島崎邦彦前委員長代理は会見を開き、関西電力の大飯原発で想定されている地震の揺れについて、改めて「過小評価」だという考えを示しました。

 この問題は先月、島崎氏が福井県の大飯原発について、想定されている基準地震動が過小に評価されていると問題提起したものです。指摘を受け、規制庁が別の計算式を使って再計算した結果、最大加速度は644ガルで、従来の揺れの評価である856ガルに収まるとの計算結果を出し、規制委員会は13日の定例会合で「見直しは必要ない」と結論付けていました。これに対して島崎氏は15日に会見し、規制庁の計算結果は条件が異なるうえ、裕度も加味されておらず、依然として過小に見積もられているとして改めて再計算することを求めました。原子力規制委は来週19日に改めて島崎氏と会合を持ち、今後の対応を決める方針です。

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