圧力容器の底に“溶融燃料”か 福島第一原発[2016/07/29 00:05]

 国と東京電力は、福島第一原発事故でメルトダウンした2号機の燃料の大部分が格納容器の底ではなく、圧力容器の底にあるとの分析結果を明らかにしました。

 特殊な技術で原子炉を透視した画像で、圧力容器の下の部分に溶融燃料とみられる黒い影が写っています。本来、燃料があった部分は白っぽく、物質が少ないことを示しています。観測結果から、圧力容器の底の物質は約160トンあるとみられます。事故前には炉心と圧力容器の底の部分には燃料と制御棒など約210トンの物質があったことから、溶融燃料は格納容器の底ではなく、大部分が圧力容器の底にある可能性が出てきました。国と東京電力は、計画中のロボットによる調査でさらに詳しく調べたいとしています。

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