甘利前大臣“不起訴相当”金銭授受問題で検察審査会[2016/07/29 23:28]

 甘利明前大臣を巡る金銭授受問題で、東京第4検察審査会は元秘書2人について「不起訴は不当である」と議決しました。甘利前大臣については「不起訴は相当」としています。

 甘利前大臣(66)と元公設第1秘書、元政策秘書の3人は、建設会社側から現金を受け取った見返りにUR(都市再生機構)に補償金を支払うよう斡旋(あっせん)した疑いなどで刑事告発されましたが、東京地検特捜部は5月、3人を嫌疑不十分で不起訴処分にしました。処分を不服とする申し立てを受けて審査していた検察審査会は29日、元秘書2人の一部の告発内容について、「不起訴は不当」とする議決を公表しました。これを受け、特捜部は改めて捜査し、2人を起訴とするかどうか判断することになります。一方、甘利前大臣については「共謀をうかがわせる証拠はない」として、「不起訴は相当である」と議決しました。これで、甘利前大臣に対する捜査は終結することになります。甘利前大臣の事務所は「これまでの説明がご理解頂けたものと存じます」とコメントしています。

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