群大病院“報告書”に遺族「すべてで調査必要」[2016/07/30 17:47]

 群馬大学病院で手術後に患者が死亡する例が相次いでいた問題で、第三者による調査委員会は報告書を取りまとめ、「基盤となる仕組みが不十分なまま手術数の拡大を進めた」と厳しく指摘しました。

 群馬大学病院では、2009年以降に第二外科に所属していた40代の医師から肝臓の腹腔鏡(ふくくうきょう)手術や開腹手術を受けた患者合わせて18人が死亡していました。第三者による医療事故調査委員会は30日、報告書を病院側に提出しました。委員会は報告書のなかで、「先進的な医療を実施するうえで、基盤となる仕組みや機能が不十分なまま手術数の拡大を進めた」と厳しく指摘しました。これを受けて遺族らが会見を開き、「18例だけでなく、すべての例で調査が必要だ」と述べました。

こちらも読まれています