関東のピークは今夜いっぱい 強い勢力の台風9号[2016/08/22 11:52]

 台風が関東を直撃です。雨や風が強まり、避難勧告も出ています。現在、2つの台風、9号と10号が日本付近に近付いています。このうち強い勢力の台風9号はまもなく関東に上陸する見込みです。今後の見通しについて小野裕子気象予報士の解説です。

 台風9号は強い勢力のまま関東周辺に上陸する見通しです。この時間、関東南部の一部が風速25メートル以上の暴風域に入り始めています。この後、スピードを上げながら北上を続け、22日夜から23日にかけて北日本を縦断、北海道に再び上陸する可能性が高まっています。
 (Q.関東でも雨や風が強まっているが、この後はどうなるのか?)
 まず雨の状況です。台風の北側の活発な雨雲が関東南部周辺に掛かっている状況です。この後の予想を見ると、あと3時間ほどすると活発な雨雲が群馬や栃木の関東北部にも広がる予想です。局地的には1時間に80ミリの猛烈な雨が降る恐れがあります。これだけ降ると排水機能が追い付かず、一気に道路が冠水する危険性もあります。関東甲信では22日夜にかけてピークが続きそうです。瞬間的には50メートルの暴風が吹く恐れがあり、危険な状況です。急ぐ必要のない外出は控えるようにして下さい。そして、予想される雨量は23日昼までで関東甲信で最大250ミリ、北海道で200ミリです。北海道は被害拡大の恐れがあります。予断を許さない状況が続きそうです。そして、台風10号はこの後、沖縄の東の海上でほぼ停滞する予想です。このため、沖縄地方では高波や強風など台風の影響が長く続きそうです。また、複雑な動きを取る可能性もあるので、今後の情報に注意が必要です。

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