ストーカー被害者の安全確保を最優先 高橋警視総監[2016/09/15 10:03]

 警視庁で幹部を集めた警察署長会議が開かれ、高橋清孝警視総監がストーカー被害者などの安全確保や山口組分裂に伴う対立抗争などへの対処を指示しました。

 高橋清孝警視総監:「小金井市内で発生した女子大学生に対する殺人未遂事件では、被害者から事前に相談を受けていながら重大な結果が生じたことを重く受け止める必要があります」
 警視庁は14日、警察署長や幹部を集めた会議を開きました。高橋警視総監は、ストーカーなどの事案を扱うチームの出動件数が去年の同じ時期に比べて400件以上増え、厳しい状況にあると指摘しました。今年5月、東京・小金井市で芸能活動をしていた女子大生がファンの男に刺された事件に触れ、被害者の安全確保を最優先に行うよう指示しました。また、指定暴力団山口組の分裂から1年が経ち、神戸山口組との対立による事件が全国で多発していることを受けて、取り締まりの強化や組織の弱体化を図りたいと述べました。一方、開催まで4年を切った2020年東京オリンピック・パラリンピックの円滑な開催や訪日外国人の安全確保に向けて、課題の洗い出しを早急に進めるよう指示しました。

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