社会

2016年9月17日 11:47

専門家会議の座長 「微量ながらもベンゼン懸念」

2016年9月17日 11:47

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 東京都は豊洲市場の地下空間のたまり水について、有害物質は検出されなかったか基準値以下だったと発表しました。また、専門家会議の座長は「盛り土の前提が変わったので、現状を見て再評価する」と話しました。

 専門家会議・平田健正座長:「現状を見て再評価するということに尽きると思う。地下水の影響を受けている可能性はある。特にベンゼンですが、多分、非常に濃度は低いと思いますが、測ってみないと分からない。ベンゼンが空間の中にたまる可能性があるということは、懸念すべきことだと思います」
 東京都は13日、青果棟など3つの主要な建物の地下空間にたまった水を採取し、ベンゼンなど7つの有害物質について検査しました。その結果、微量なヒ素や六価クロムが検出されたものの、その他の有害物質は検出されなかったと発表しました。小池知事が再招集した土壌汚染対策などを検討する専門家会議の平田座長は、たまり水について「地下水からベンゼンが揮発する可能性がないとは言い切れない」などと懸念を示しました。豊洲市場の土壌汚染対策を巡っては2008年、専門家会議が盛り土が必要だと提言しましたが、実際には盛り土がされず、空間になっていました。

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