宮崎“数十年に一度の大雨” 延岡では広範囲に冠水[2016/09/20 11:45]

 台風16号は20日未明に九州南部を直撃し、各地で記録的な大雨となりました。宮崎県延岡市では、広い範囲で冠水被害が出ています。

 延岡市北川町では19日の夜から朝にかけて激しい雨が降り続き、県の雨量計によりますと、積算雨量は400ミリ前後に上っています。北川が増水した影響で、周辺の雨水が排水されずに住宅などに流れ込みました。建物の上の階などに避難し、これまでにけが人はいないということです。孤立状態となった介護施設では、入居者など約80人が取り残された状態になっています。
 (朝本祥典記者報告)
 宮崎市の佐土原町では、本来であれば畑や田んぼだった場所が湖のような光景になっています。一ツ瀬川が氾濫し、玉ねぎや米を育てていた場所が辺り一面を水で覆ってしまいました。住宅や飲食店、工場などが立ち並んでいましたが、軒並み冠水してしまったそうです。幸いなことに人的被害がなかったことが確認されていますが、台風一過の青空のもと、宮崎県の各地では被害が浮かび上がってきています。

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