“東京大停電”火災の原因は 警察などが現地調査[2016/10/13 11:45]

 12日に東京都内で発生した約59万軒の大規模停電で、原因となった火災現場では13日、警察や東京電力などによる調査が行われています。火災は地下にある都心に電気を送るケーブルから出火しました。このケーブル、電気が通る導体の周りを絶縁させるための油に浸した紙で覆ってあります。この紙に何らかの原因でひびが入り、火花が出て出火したとみられます。

 (社会部・古武家朋哉記者報告)
 火災から一夜明けて、現場の状況がかなり見えるようになってきました。火災があったのは緑のフェンスに囲われた施設の中です。東電の送電施設ですが、地上には建物はなく、地下6メートルほどを通っているトンネルに高圧線のケーブルが通っています。現場は国道沿いにあり、人や車など非常に交通量が多い場所です。午前8時半ごろから警察や消防、そして、東電と経済産業省の職員、合わせて30人以上で実況見分に向けて準備が進められています。地下の空間に入って火災の原因が調査できるよう、中の温度が下がっているかどうかなどを確認しているということです。12日午後3時前に通報があった火災は約9時間半後に消し止められました。この火災の影響で東京と埼玉で59万世帯が一時、停電しました。東電によりますと、老朽化した地下のケーブルの漏電の可能性があるとみられています。近所の人に話を聞いたところ、今までこのようなトラブルはなかったということで、警察や東電は実況見分を進めて火災の原因を詳しく調べる方針です。

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