盛り土「なし」で報告書公表 当時の幹部8人に責任[2016/11/02 05:50]

 豊洲市場の建物の下に盛り土がなかった問題で、東京都は、2011年8月の会議で盛り土をしないことが決まったとし、当時の幹部8人について責任は免れないとする報告書を公表しました。

 小池都知事:「実施設計の起工に大きな影響を及ぼしたと考えられるのは、平成23年(2011年)8月18日」
 報告書では、2009年2月に豊洲市場の敷地全体に盛り土をすることが都の方針として決定していましたが、2011年8月の部課長級会議でそれに反して盛り土をしないことが決まったと特定しました。決定したのが誰かについては明らかになりませんでした。そのうえで、当時の市場長ら幹部8人について、責任ある立場にあったとしています。
 当時の市場長・中西充副知事:「(当時)組織のトップにいた職員ですから、責任を強く痛感しています」
 当時の管理部長・塩見清仁オリパラ準備局長:「地下の空間の認識はあったが、それが盛り土をしないとの認識はなかった。職務怠慢だというご指摘であるので、これについては責任を非常に痛感している」
 小池知事は、幹部8人らの処分について、検討を指示したことも明らかにしました。また、豊洲市場の移転については、近いうちにロードマップを示したいと述べました。

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