安倍総理も憂慮「高齢者の事故多発は喫緊の課題」[2016/11/15 11:02]

 先月、横浜市で小学1年の男の子が認知症の疑いがある87歳の男が運転する車にひかれて死亡するなど高齢ドライバーによる死亡事故が相次いでいることを受け、政府が関係閣僚による緊急会議を開催しました。

 安倍総理大臣:「大変、痛ましい事故を防止するため、自動車の運転に不安を感じる高齢者の移動手段の確保など、社会全体で高齢者の生活を支える体制と整備を確実に進めて参ります。喫緊の課題に一丸となって取り組むよう指示致します」
 12日には、東京・立川市の病院で入院中の夫を見舞うため、83歳の女性が運転する乗用車が歩道に突っ込み、30代の男女が死亡しました。この事故で死亡した安和竜洋さん(39)の弟は、15日の会議を受け、「高齢者に罪を科してくれとは思わないが、高齢者が車の代わりにバスを使うなど社会も変わらないといけない」とコメントしました。認知症対策を強化する改正道路交通法が来年3月に施行されます。全国の死亡事故の件数は年々減っていますが、高齢ドライバーによる死亡事故の件数は横ばいとなっています。

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