五輪会場めぐり一時紛糾も…4者協議で駆け引きは[2016/11/29 16:58]

 オリンピック会場の見直し問題で4者協議が終了しました。水泳、ボートについては決着しました。バレーボールに関しては協議が紛糾し、結論は先送りになりました。4者の間では、どのような駆け引きが行われていたのでしょうか。

 (社会部・国吉伸洋記者報告)
 当初、会議は一部、非公開で行われるはずでしたが、急きょ、フルオープンで行われることになりました。これは、小池都知事がフルオープンでの協議を希望していて、これに対してIOC(国際オリンピック委員会)側が直前になって譲歩するという形でフルオープンとなりました。そして、当初よりも1時間以上、前倒しで会議が終了しました。小池都知事は最初の発言で、「カヌー・ボートと水泳については会場は決まった」と発言しました。そして、「バレーボールだけクリスマスまでに決める」といきなり結論から入りました。IOCとしてもバッハ会長がフルオープンに同意していたこともあり、会議の直前でフルオープンで行われることが決まりました。ただ、横浜アリーナについては、森会長ら組織委員会から課題が多いなどという指摘が相次ぎました。これからクリスマスまでほぼ3週間で課題を洗い出して、この課題を解消するのは非常に難しい状況です。譲歩した形のIOCのコーツ副会長からも「有明アリーナと横浜アリーナの比較のしようがない」と非常に厳しい見通しが示されています。ここからの3週間でさらに2つの会場の精査が進められますが、現時点では組織委員会などが主張している有明アリーナに分があるといわざるを得ない状況です。

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