70歳以上の医療費自己負担を引き上げへ 厚生労働省[2016/11/30 22:07]

 厚生労働省は、膨れ上がる社会保障費を抑えるため、70歳以上の人が負担する医療費の上限を引き上げるなどとする具体案を審議会の部会で示しました。

 病気やけがなどでかかった医療費は「高額療養費制度」により年収に応じて自己負担する月の上限が決められていて、70歳以上の人は69歳以下に比べて上限が低く設定されています。厚労省は、膨れ上がる社会保障費を抑えるため、70歳以上の人の負担額を他の世代と同じ上限まで引き上げる方針で、30日に開かれた審議会の部会で具体的な案を示しました。それによりますと、年収370万円未満で住民税を支払っている人は、来年8月から1万円以上、多く医療費を負担することになります。厚労省は、与党と調整をしたうえで年内に引き上げ額を決めるとしています。

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