工事で図書館が“閉館” 東大生が反発の声[2016/12/01 23:45]

 東京大学で最大の図書館が耐震改修工事のため、来年4月から1年間、利用できなくなるとして一部の学生が反発の声を上げました。

 東大・教養学部3年、楊椋さん:「卒業論文が東大で一番、大きい図書館、その中の86万冊にアクセスできない危惧、自分たちが行動しなければ誰も行動せず、このまま決定事項となってしまうという危惧もあった」
 東大本郷キャンパスの総合図書館は段階的に数年かけて工事をする予定でしたが、国の補正予算が付いたため、計画を前倒しして来年度に工事が集中することになりました。図書館側が先月、「1年間、ほぼ閉館状態になる」と発表したことで、一部の学生が「反対する会」を発足させました。図書館側は数日後、「完全に閉館するような誤解を与えた。研究に支障を来さないよう検討する」と謝罪しましたが、反対する会は納得せず、元の計画に戻すか具体的な代替措置を早期に出すよう大学側に働き掛けるとしています。

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