特殊詐欺“増加”も検挙減少 警視総監が対策指示[2016/12/06 23:44]

 警視庁で全幹部を集めた警察署長会議が開かれ、沖田芳樹警視総監が増加する特殊詐欺への対策などを指示しました。

 沖田芳樹警視総監:「特殊詐欺については8月以降、認知件数の増加に歯止めが掛からず、11月末現在の認知件数は1762件で、昨年同期に比べて4.8%増加している一方、検挙件数、検挙人員は昨年同期に比べて減少するなど、極めて憂慮すべき状況にあります」
 警視庁は6日、警察署長ら幹部を集めた会議を開きました。冒頭、訓示した沖田警視総監は、オレオレ詐欺など特殊詐欺の認知件数が増加する一方、検挙件数が減少している点を指摘しました。そのうえで、詐欺グループがアジトに使用する物件を提供する不動産業者や金の受け取りを行うバイク便業者の摘発など、「犯行ツール対策」を推進するように指示しました。また、ストーカーやドメスティックバイオレンスの相談件数や、児童虐待の通告人数が過去最高だった去年を大幅に上回っていることを受け、関係機関との連携を強化するよう訓示しました。

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