福島県沖地震 北海道や近畿にも津波がきていた[2016/12/08 19:35]

 先月22日に起きた福島県沖を震源とする地震で、北海道や近畿地方でも津波が観測されていたことが新たに分かりました。

 先月22日の福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震で、気象庁は青森県から千葉県にかけての太平洋沿岸部に津波警報と注意報を発表し、宮城県の仙台港では最大1.4メートルの津波が観測されました。その後の気象庁の分析で、当初、津波が観測されたと発表されていた東北と関東のほかにも、北海道や愛知県、和歌山県など太平洋沿岸のさらに広い範囲で津波が観測されていたことが新たに分かりました。津波の高さは北海道で最大32センチ、愛知県や和歌山県などで10センチ程度でした。気象庁が津波注意報を出す基準は、高いところで1メートル程度の津波が予想される地域です。それよりも低い津波が予想される場合は「津波予報」を出すことにしていて、今回も北海道や近畿などに津波予報が発表されていました。気象庁は「警報や注意報が出ていなくても津波が観測されることがあり、大きな地震があった時は広い範囲で注意してほしい」としています。

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