厚木騒音訴訟 最高裁で自衛隊飛行差し止め認めず[2016/12/09 05:56]

 神奈川県・厚木基地の周辺住民が騒音被害を訴えた裁判で、最高裁は1審、2審が認めた自衛隊機の飛行差し止めを退ける判決を言い渡しました。

 日米が共同使用する厚木基地の周辺住民は、軍用機の飛行差し止めや損害賠償を求める訴えを起こし、1審、2審は自衛隊機の夜間・早朝の飛行差し止めを命じました。最高裁は8日の判決で、「自衛隊機の運航には高度の公共性、公益性がある」「自主規制が行われていて、国も1兆円を超える対策事業を実施してきた」として、一転して飛行差し止めを退けました。アメリカ軍機については審理の対象にせず、差し止めを認めない判断が確定しました。また、2審が認めた将来の被害に対する賠償も退けました。
 判決後の住民:「かすかな望みも打ち砕いた不当判決でした。静かな空を取り戻すために絶対に諦めません」

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