尖閣巡る中国の挑発に危機感 初の閣僚会合で強化策[2016/12/21 11:47]

 尖閣諸島周辺の日本の領海に中国の公船が侵入している問題で、公船の数は国有化した直後の2013年以来、3年ぶりに今年は延べ100隻を超えています。8月に15隻の公船が周辺を同時に航行した際には外務省が何度も抗議をしたものの、その後も侵入のペースは変わっていません。政府は21日に関係閣僚会合を開き、尖閣諸島周辺の警備態勢の強化策を発表します。

 (社会部・門秀一記者報告)
 尖閣に近付いてくる中国船がこのところ、どんどん大型化しているため、力比べになったら負けるかもしれないと政府関係者は危機感を募らせています。中国の攻勢に対し、安倍総理大臣は尖閣諸島周辺の警備態勢の強化に乗り出します。具体的には来年度の予算を海上保安庁が要求した金額よりもさらに100億円程度増やし、過去最大の2100億円前後にします。その増額分は主に尖閣諸島を含む日本の海域の治安維持にあたる大型巡視船の建設費に充てます。併せて巡視船の乗組員など100人以上を増員するほか、那覇基地に新型ジェット機を導入して尖閣諸島の監視態勢も強化する方針です。安倍総理はこの後、官邸で初めての関係閣僚会合を開き、こうした強化策について発表することにしています。

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