築地魚河岸も先月オープン 揺れる築地に年末の活気[2016/12/30 11:47]

 豊洲市場への移転問題で揺れた東京の築地市場は30日が年内最後の営業日です。買い物客などでにぎわっています。

 (社会部・前山裕一記者報告)
 今年最後の営業日ということもあり、この時間になっても場内は業者や買い付けにくる客で慌ただしく動いています。車両の行き来も激しく、まさに年末の活気を感じます。一方、場外市場は31日も営業しますが、30日も観光客などで非常ににぎわっています。この築地市場は11月7日に予定されていた豊洲市場への移転が延期となったため、本来、この場所で迎える予定ではなかった年末を迎え、業者らは様々な思いを持って年を越そうとしています。
 築地市場の業者:「当初は不安もありましたけど、おかげさまで年末ということもあり、お客さんがすごいいっぱい来て頂いて。正直、言うと一日も早く移転してもらいたい」「11月に移転しても慣れないというのもあったから、良かったかも」
 また、先月に新たにオープンした築地魚河岸も初めての年末を迎え、多くの客でごった返しています。本来、市場が移転した後も築地のにぎわいを保つ目的で造られた施設ですが、移転延期のため、場内市場にいる仲卸業者と並行しての営業が続いています。東京都は豊洲市場に移転する場合、行政手続き上、早くても来年の冬としています。そのため、移転するかどうかの判断が下される来年は業者や消費者にとっても注目の一年となります。

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