工藤会から市民を守れ 警察庁長官が訓練を視察[2017/01/17 17:04]

 日本で唯一の特定危険指定暴力団工藤会から市民を守るための訓練が北九州市で行われ、警察庁長官が視察しました。

 北九州市に本部を置く特定危険指定暴力団工藤会を巡っては、みかじめ料の支払いを断った市民を襲撃する事件が相次いだため、福岡県警が100人以上の態勢で市民に危険が及ばないよう警戒しています。17日は北九州市の警察施設で、市民を刃物で襲おうとした暴力団員の男を警察官が制圧する想定の訓練が行われ、坂口警察庁長官が視察しました。北九州市内などでは2010年以降、拳銃を持った暴力団員が市民を襲撃する事件などが19件あり、そのうち13件が未解決のままです。坂口長官は、捜査員らに「襲撃事件は激減したが、暴力団追放のために市民の保護は重要なので、引き続き緊張感を持って取り組んでほしい」などと訓示しました。

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