早くも新次官…素早く次々対応 文科省特有の指摘も[2017/01/20 11:47]

 文部科学省の元局長の天下り問題を受けて、文科省は事務方トップの事務次官や幹部ら9人を処分しました。

 (社会部・国吉伸洋記者報告)
 19日から動揺が広がる文科省ですが、早くも新しい事務次官を決めるなど、影響を最小限に食い止めようと必死の対応を見せています。
 松野文部科学大臣:「文部科学行政に対する信頼を著しく損ねたこと、心よりおわび申し上げます。省として猛省し、省全体を挙げて信頼回復に努めていく所存です」
 文科省は辞めた職員も含めた9人を対象に、停職や減給などの処分を出しました。松野大臣は幹部職員を集めて訓示し、信頼の回復と再発防止を訴えました。また、体制を刷新するため、事務次官には辞任した前川喜平氏に代わって戸谷一夫文部科学審議官を20日付で昇格させるほか、今回、問題になった人事課から再就職規制の機能を分離するなど、天下りに対する意識改革を徹底させるとしています。ただ、今回の問題の背景には文科省特有の家庭的な雰囲気となれ合い体質があるという指摘もあり、意識改革を浸透させるにはまだ時間が掛かりそうです。

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