「受精卵ふるい分け」日産婦が臨床研究開始[2017/02/15 01:17]

 日本産科婦人科学会は、体外受精した受精卵を調べて染色体に異常がないものを母体に戻す「着床前スクリーニング」と呼ばれる検査の臨床研究を実施すると発表しました。

 日本産科婦人科学会によりますと、臨床研究は不妊治療をしていて、過去に流産などを経験した35歳から42歳までの女性が対象です。体外受精した受精卵を調べて染色体に異常がないものを母体に戻した場合に、検査をしない時よりも流産を防いだり出産につながる確率が上がるかどうかについて調査するということです。この研究は名古屋市立大学や東京女子医大など数カ所の施設で実施する予定で、すでに患者の募集は始まっています。日本産科婦人科学会は「検査の有用性を調べるとともに、今後は倫理的な検討も始めていかなければならない」としています。

こちらも読まれています