令状なしでGPS捜査 違法性は?…最高裁で弁論[2017/02/22 17:29]

 令状のないGPS(全地球測位システム)捜査の違法性を巡り、最高裁大法廷で弁論が開かれました。

 関西地方で店舗荒らしを繰り返したなどとして、窃盗などの罪に問われている男(45)の捜査で、警察は、裁判所から令状を取らずにGPS端末を車に取り付けて位置情報を確認していました。GPS捜査について、1審は「プライバシーを大きく侵害し、令状がないのは重大な違法」と指摘した一方で、2審は「重大な違法とはいえない」との判断を示しました。22日に最高裁大法廷で開かれた弁論で、弁護側は「曖昧(あいまい)なルールでは制御できない」と訴え、検察側は「プライバシーの侵害が重大であるとはいえない」などと主張しました。警察庁は令状がなくてもGPS捜査は可能としていますが、各地の裁判でも判断は分かれていて、最高裁の判決に注目が集まっています。

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