子どもの臓器提供は年間数人 厚労省が改善策検討へ[2017/02/24 22:46]

 国内で臓器提供をした15歳未満の子どもは年間で数人にとどまり、移植手術の希望者が減らないことから、厚生労働省の専門家会議が改善に向けた議論を始めました。

 国内では2010年に施行された改正臓器移植法で、15歳未満の子どもの臓器提供ができるようになりました。しかし、厚労省によりますと、実際に臓器の提供があったのは去年までに12人でした。一方で、国内で臓器移植を待つ子どもは先月時点で100人近くに上り、手術を受けられないまま亡くなる子どももいて、厚労省の専門家会議は改善策の議論を始めました。また、会議では、虐待を受けた子どもは臓器提供できない決まりがあるものの明確な判断基準がないため、病院が臓器提供を見送るケースが多いことも問題点として挙げられました。

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