被災した商店街が新たなスタート 宮城・南三陸町[2017/03/11 11:47]

 宮城県の沿岸北部南三陸町では、被災した商店街がようやく再建され、11日も多くの人が訪れています。

 (森遥香アナウンサー報告)
 南三陸町の「さんさん商店街」は去年まで仮設での営業でしたが、3日から本設の商店街として新たなスタートを切りました。飲食店や土産店など28店舗が入っていて、午前8時ごろから続々とお客さんが集まってきています。県外からの被災地を巡る観光バスも止まっています。ここは震災前の町の中心部を10メートルかさ上げした所です。商店街のすぐ近くには町の防災対策庁舎があり、建物を越える津波によって職員ら43人が犠牲になりました。献花台には11日も朝から多くの人が訪れ、花を手向けていました。
 訪れた人:「進んでいる所は進んでいるが、足踏み状態の所は足踏み状態のまま。そういうところがもっとうまいこと(復興が)進んでいけばと思う」
 商店街の人は「被災地に来た人に震災のことや町の魅力を伝えていきたい」と話していて、町のにぎわいを取り戻すと同時に震災の記憶の風化を食い止めたいという思いを感じました。

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