「さんさん商店街」が再出発 宮城・南三陸町[2017/03/11 15:12]

 東日本大震災から6年。宮城は、復興の象徴として町を盛り上げた仮設商店街が先週、再建を果たしました。

 (森遥香アナウンサー報告)
 宮城県南三陸町の「さんさん商店街」は、去年まで仮設での営業でしたが、今月3日に本設の商店街として新たなスタートを切りました。施設は、かつて町の中心部だった場所を10メートルかさ上げして再建されました。辺り一帯も商業地や公園となる計画で、現在も整備が進んでいます。あの日、町の中心部は津波に襲われ、多くの大切なものが失われました。そんななか、町を元気にしようと立ち上がったのが「さんさん商店街」です。本設の商店街はその名前にちなみ、3月3日にオープン。仮設店舗から移った飲食店など28店舗が入居しました。オープンからわずか1週間で、約7万人が足を運んでいます。11日も朝からにぎわっていて、なかには県外から被災地の様子を見にきたという人もいました。また、お昼時には飲食店に行列ができていて、皆さんお目当てのものが商店街の名物「キラキラ丼」です。イクラやウニなど季節ごとにメニューを変えるどんぶりは、新しい商店街でも提供され、町の復興をPRします。また、商店街のすぐ近くには職員ら43人が犠牲になった町の防災対策庁舎があります。11日も多くの人が慰霊に訪れ、その後、この商店街に立ち寄っています。商店街はこうした人たちに震災の記憶や地元の魅力を伝えながら、町ににぎわいを取り戻していかなければなりません。

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