自衛隊ヘリの誤認など重なり…那覇・離陸時トラブル[2017/04/27 15:44]

 沖縄の那覇空港でおととし、離陸しようとしていた全日空機の前を自衛隊のヘリコプターが横切るなどしたトラブルで、国の運輸安全委員会は、ヘリコプターが離陸許可を得たと誤認するなど複数のミスが重なって起きたと結論付けました。

 2015年6月、那覇空港で全日空機が離陸するため滑走路を進行中、突然、自衛隊のヘリコプターが前を横切ったため、全日空機は緊急停止しました。さらにその約10秒後、後方から日本トランスオーシャン航空機が着陸し、全日空機の手前約570メートルで停止しました。国の運輸安全委員会は報告書で、自衛隊機のパイロットは管制官が全日空機に出した離陸許可をヘリコプターに出された指示だと勘違いしたと結論付けました。また、管制官は自衛隊機と全日空機の交信が重なったため、自衛隊機が勘違いしたことに気が付かなかったということです。このトラブルを受けて自衛隊は、機長と副操縦士の相互確認や目視の徹底などの再発防止策を取っています。

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