抗がん剤治療 75歳以上に延命効果少ない可能性[2017/04/28 05:56]

 末期の肺がん患者に対する抗がん剤治療について、高齢者では延命の効果があまりない可能性があることが国立がん研究センターの調査で分かりました。

 がん研究センターは、2008年までの2年間に治療を受けた末期の肺がん患者205人を調査しました。その結果、75歳以上では抗がん剤治療を受けた人と受けなかった人で延命期間に大きな差がありませんでした。一方で、75歳未満では抗がん剤治療を受けた患者の方が明らかに延命期間が長かったということです。ただ、今回は調査対象の患者数が少なかったため、がん研究センターはより大規模な調査を行い、高齢者での抗がん剤の治療効果を明らかにする必要があるとしています。

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