韓国新大統領誕生で家族会「拉致問題を忘れないで」[2017/05/11 07:06]

 拉致被害者の家族が参議院の委員会に参考人として出席し、北朝鮮に融和政策を取るとみられる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領が誕生したことを受け、「拉致問題を忘れないでほしい」と訴えました。

 拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表(78):「韓国の大統領が変わった。色んな条件で拉致問題が話題から外れることを恐れています」
 また、家族会の飯塚代表は「文新大統領のもとでは、拉致問題に関して韓国と歩調を合わせるのは難しく、日本だけで解決すべき」という考えを示しました。10日の委員会には、11月で拉致されてから40年となる横田めぐみさん(52)の母・早紀江さん(81)も出席しました。
 横田早紀江さん:「目が悪くなるほど泣きました。今はもう怒りで一杯です。早くしないと」
 家族会は「今年中の解決」を求めていますが、日本の政府関係者は「文大統領が北朝鮮への融和政策を取れば、北朝鮮から日本への外交的アプローチが減ることが懸念される」としています。

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