原子力機構に異例の指導 「審査申請は適切に」[2017/05/22 23:29]

 原子力規制庁の審査チームは、実験用の原子炉「常陽」を運営する原子力機構に対し、安全審査の申請を適切に行うよう異例の指導をしました。

 この問題は、原子力機構が避難計画を作る範囲を半径5キロ圏に狭めることなどを目的に、常陽の熱出力を抑えて運転するなどとして安全審査を申請し、規制委から批判されているものです。22日の審査会合で規制委側は、常陽の出力を抑えて運転することは発生するリスクの過小評価につながるなどとして、機構側に検討し直すよう促しました。また、重大事故への対策も他の原発などを参考にきちんと作成するよう要請しました。規制委側が安全審査の申請を保留し、申請のやり方を基本的なところから指導するのは極めて異例です。

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