豊洲訴訟 都は石原元知事の責任判断を表明せず[2017/05/31 23:28]

 豊洲市場の土地売買を巡る住民訴訟で、東京都は石原慎太郎元知事の賠償責任についての方針を31日の裁判でも明らかにせず、9月までに決定するとしました。

 豊洲市場の用地取得を巡っては、土壌汚染を考慮しない価格で購入したとして、都民らが都に対し、石原元知事に売買代金約578億円を請求するよう求めています。都は、石原元知事の賠償責任はないとしてきた従来の方針を変更するかどうかについて4月に方針を示す予定でしたが、検討が間に合わず、先送りにしていました。31日の裁判でも都側は態度を明らかにせず、9月4日に予定されている次の裁判までに方針を決定するとしました。また、裁判に初めて石原元知事の代理人が参加し、「個人の法的責任はない」「都側が方針を変えるような報道を見たため参加した」と述べました。

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