放射性物質の総量は36万ベクレル 被ばくの作業員[2017/06/08 14:54]

 原子力機構が運営する茨城県大洗町の原子力関連施設で作業員が被ばくした事故で、機構は作業員の1人が浴びた放射性物質の総量が36万ベクレルと推計したことを明らかにしました。

 この事故は6日、大洗町の燃料研究棟で男性作業員5人が放射性物質の貯蔵容器を検査していたところ、飛散した放射性物質に汚染されたものです。5人のうち50代の男性の肺から2万2000ベクレルのプルトニウム239を検出しましたが、機構によりますと、全身に浴びた放射性物質は推計で36万ベクレルに上るということです。機構はこの数値をもとに男性の被ばく線量が最初の1年で1.2シーベルト、今後50年の累計で12シーベルトに上るとみています。放射性物質が体内にとどまると発がんリスクが高まることから、男性は千葉市の放射線医学総合研究所で放射性物質を体外に排出するための薬剤投与を受けています。

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