もやもやとした物質が… 茨城県の作業員被ばく事故[2017/06/13 23:02]

 茨城県大洗町の原子力関連施設で作業員が被ばくした事故で、当時の詳しい状況が分かりました。

 日本原子力研究開発機構によりますと、50代の男性職員が貯蔵容器のボルトを外してふたを持ち上げた瞬間、ビニールバッグが破裂し、容器からもやもやとした物質が立ち上りました。作業員は重要な問題が生じたと判断し、プルトニウム汚染を拡げないよう部屋の入り口を内側から施錠し、外側からもドアの隙間を目張りするよう外部に電話で要請したということです。避難のため隣接する場所に非常用の部屋が組み立てられるまで3時間かかり、最後まで残った50代の作業員が脱出するまでは5時間かかりました。原子力規制庁は、こうした対応が正しかったか調べることにしています。

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