「ライチョウ」のひな2羽誕生 野生から人工繁殖[2017/06/18 17:51]

 富山市の動物園で、国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」のひなが2羽誕生しました。

 ニホンライチョウのひなは、先月22日と24日に産まれた2つの卵から17日午後11時15分に1羽が、その約20分後にもう1羽が相次いで孵化(ふか)しました。生まれたばかりのひなはヒヨコと同じく「ピーピー」という鳴き声で、今は体の向きを変えたり、時折、顔を上げたりする仕草を繰り返すなど元気な様子を見せているということです。雄と雌の区別は卵の殻をDNA鑑定するなどして約1カ月後に分かるということです。親鳥は去年、乗鞍岳で採取された卵から孵化して育てられた雄と雌で、野生からの人工繁殖に成功したのは21年ぶりのことです。親鳥のカップルはこれまでに19個の卵を産んでいて、この後も次々と孵化するのではないかと関係者は期待を寄せています。野生のライチョウは現在約2000羽で、南アルプスで生息数が減っているということです。

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