高齢ドライバーの死亡事故が減少 自主返納は大幅増[2017/06/23 23:32]

 増加傾向にあった高齢ドライバーによる死亡事故の割合が、今年に入って減少に転じたことが分かりました。免許の自主返納件数も大幅に増加しています。

 警察庁によりますと、75歳以上の高齢ドライバーによる交通死亡事故の割合は増加傾向にあり、去年は10年前と比べてほぼ倍となりましたが、今年1月から先月末までの割合は、前年同期比と比べて1ポイント近く減少しました。去年、高齢ドライバーによる事故が大きく報道されたことが影響している可能性があるということです。また、去年1年間に免許を自主返納した人は34万人余りでしたが、改正道路交通法が施行された今年3月12日から先月末までの81日間で、すでに10万人以上が自主返納したことも分かりました。一方で、認知機能検査を受けた43万人余りのうち1万人以上が「認知症の疑いがある」と判定されましたが、このうち免許を自主返納した人は987人にとどまっているということです。高齢ドライバーによる事故の防止対策を検討する有識者会議は23日に終了し、今月中には提言を警察庁に報告する予定です。

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