腕で這い上がった車椅子男性に謝罪 バニラ・エア[2017/06/28 20:36]

 鹿児島の奄美空港でバニラ・エアを利用した車椅子の男性が、階段式のタラップを腕の力を使って自力で上っていたことが分かりました。バニラ・エアは男性に対し、謝罪しています。

 大阪府豊中市で車椅子で生活をしている木島英登さん(44)によりますと、5日、奄美空港からバニラ・エアの便に搭乗する際に、同行者に車椅子ごと担いでもらってタラップを上がろうとしました。しかし、空港職員に「車椅子を抱き抱えたまま上り下りすることは禁止している」と制止されたということです。そのため、木島さんは17段あるタラップを腕の力を使って、自分を持ち上げながら階段を上りました。バニラ・エアは「こんな形の搭乗はやるべきではなく、本意ではなかった」として木島さんに謝罪しました。バニラ・エアによりますと、奄美空港だけは車椅子を持ち上げる施設や階段昇降機がなく、車椅子を担いだり抱き抱えるなどして上り下りするのは危険だとして、社内規定で認めていませんでした。バニラ・エアは29日から、奄美空港に電動の階段昇降機を導入する予定です。

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