「大崎事件」即時抗告 再審認める決定に不服[2017/07/04 00:05]

 鹿児島県で38年前に変死体が見つかった「大崎事件」で裁判のやり直しを認めた鹿児島地裁の決定を不服として、鹿児島地方検察庁が即時抗告しました。

 1979年、鹿児島県大崎町で原口アヤ子さん(90)の義理の弟が遺体で見つかり、原口さんら4人が殺人などの疑いで逮捕されました。原口さんは一貫して無実を訴え、先月、鹿児島地裁は3回目の再審、裁判のやり直し請求に対して「殺害や死体遺棄がなかった疑いを否定できない」として、原口さんと元夫の再審開始を認めました。弁護団は原口さんが90歳と高齢であることから、最高検察庁などに即時抗告しないよう求めていましたが、鹿児島地検は「再審開始の決定は承服できず、是正すべき」として福岡高裁宮崎支部に即時抗告しました。
 大崎事件弁護団・鴨志田祐美事務局長:「私に言わせると言い掛かりに近い。本当にこんな内容でまだ1年も2年もやるのか、怒りを禁じ得ない」

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