「山が崩れそうだ」崩壊の恐れ 316人に避難指示[2017/07/09 17:30]

 九州を襲った豪雨で大きな被害が出た福岡県朝倉市は、山が崩れる恐れがあるとして、9日午後、300人以上を対象に避難指示を出しました。

 (社会部・前田万里奈記者報告)
 避難指示が出たのは、若市区と上げ区の2つの地区です。実際に115世帯316人が避難しています。そして、問題の山は、カメラで山に寄ると、くぼみがあり、木と木の間に溝ができているのが分かります。避難指示は、住民から「山が崩れそうだ」という連絡を受けた消防団などが確認し、朝倉市が午後2時45分に発表しました。現在は、晴れて日差しも出ていますが、午前から昼にかけては断続的に強い雨が降っていました。この雨の後に住民からの連絡があったということになります。ここからすぐ近くの小学校が避難所になっていますが、元々、避難している人は「不安で帰れない」と話していました。一方、隣の東峰村では午後1時すぎ、女性の遺体が見つかりました。捜索中の自衛隊が発見したということです。連絡が取れなくなっていた60代の女性とみられています。10日午前には、朝倉市で激しい雨も予想されています。避難指示が出た2つの地区では、引き続き厳重な警戒が必要です。

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