警察白書は交通対策を…「対症療法では事故減らず」[2017/07/25 11:59]

 警察庁は、交通安全対策について「対処療法的な対策では交通事故を減らせない」とする警察白書を公表しました。

 交通戦争と称された1970年前後には毎年、事故で1万6000人以上が死亡し、交通安全教室が盛んに行われました。その後、死者数は減少しましたが、1988年に再び1万人を上回り、第二次交通戦争と呼ばれ、飲酒運転の取り締まりが強化されるなどしました。近年は再び減少し、去年の死者数は67年ぶりに3000人台となりましたが、下げ止まり傾向です。警察庁は「対症療法的な対策ではこれ以上、事故を減らせない」として、どういう交通事故が何時にどこで起きたかをシステムに集めて分析するなどしてより効果的な取り締まりを行い、2020年までに死者数を2500人以下にするとしています。

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