籠池前理事長「びっくりはしていない」 出頭へ[2017/07/27 11:45]

 学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長(64)と妻は27日午後にも、大阪地検特捜部の聴取を受けるため出頭します。籠池氏は小学校建設を巡り、国の補助金約5600万円を不正に受け取った疑いと幼稚園では勤務実態のない職員を届け出るなどして大阪府の補助金約6200万円をだまし取った疑いが強まったということです。籠池氏の自宅前から報告です。

 (高橋大作アナウンサー報告)
 籠池夫妻はまもなく、長男の運転する車で大阪市内の検察庁へ向かう予定です。籠池氏は朝、ANNの取材に対して淡々と心情を語りました。
 森友学園・籠池泰典前理事長:「まあ、遅かれ早かれ来ることだったから、びっくりはしてないんですけどね。本庁(地検)でするということですから、ある面で(逮捕も)覚悟もしてね。それがどういうことにつながるかは検察も認識しないと。国策捜査になるんだという意思表示だと認識してます」
 森友学園は運営する塚本幼稚園や開校予定だった小学校の建設を巡り、国や大阪府から補助金を不正に得た疑いが強まり、先月、大阪地検特捜部の強制捜査を受けました。特捜部は籠池氏が主導したとみていて、これまで現理事長で長女の町浪氏や、小学校の設計や施工を請け負った業者などにも任意で事情を聴くとともに、押収した大量の資料の分析を進めてきました。さらに、籠池氏本人から直接、不正の認識があったかなどを聞く必要があると判断。幼稚園の副園長だった妻の諄子氏とともに検察庁に出頭するよう26日に要請しました。
 特捜部はこの後、籠池夫妻の説明内容を精査したうえで、立件に向けた最終判断を下すとみられます。

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