籠池氏2度目の聴取続く 特捜部、逮捕の方針固める[2017/07/31 17:55]

 大阪地検特捜部は、森友学園の籠池泰典前理事長を逮捕する方針を固めました。大阪地検前から報告です。

 (保坂和拓記者報告)
 関係先への強制捜査から1カ月半。籠池氏への本格的な聴取を始めていた特捜部は、さらに詳しい取り調べが必要と判断。籠池氏の逮捕方針を固めました。森友学園は、運営する塚本幼稚園や開校予定だった小学校建設を巡り、国や大阪府から補助金を不正に得た疑いが強まり、先月、大阪地検特捜部の強制捜査を受けました。特捜部はいずれの申請も籠池氏が主導したとみて、これまで関係者への任意の聴取を進めてきたほか、27日には籠池氏本人と妻の諄子氏(60)への事情聴取を行いました。容疑のうち、国からの補助金5600万円余りを不正に得た補助金適正化法違反の容疑について、捜査で押収した資料の分析を進めていた特捜部は、籠池氏の関与と不正の故意の裏付けが可能と判断。31日に再び、検察庁に籠池夫妻を呼び出し、午後2時すぎから任意の取り調べを始めていて、容疑が固まり次第、まもなく籠池氏を逮捕する方針です。籠池氏はこれまでのANNの取材に対し、「不正の認識はなかった」などと話していて、受け取った補助金5600万円全額をすでに国に返還しています。

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