“御巣鷹の尾根”に32年 新たな墓標や補助階段も[2017/08/12 11:50]

 520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から12日で32年です。群馬県上野村では朝から、遺族や関係者が慰霊登山をしています。

 (社会部・門秀一記者報告)
 墜落現場の麓です。午前11時現在、233人の遺族が家族が待つ山の中に入りました。遺族は朝早くから慰霊登山を始め、事故現場となった「御巣鷹の尾根」で家族の墓標に花を供えて手を合わせました。事故で父親を亡くした内野理佐子さん(57)は古くなった木の墓標を今回、石で新しく作り直しました。
 事故で父親を亡くした内野理佐子さん:「本当だったら、32年の過程を父も一緒に経験できたら良かったのになと思います」
 遺族の高齢化を巡っては、今年から登山道に新しい補助階段が作られ、地元の小学生が杖を作って寄付をするなど、ボランティアの輪が広がっています。この後、夕方には慰霊式が行われ、事故が起きた時間に合わせて黙祷(もくとう)が捧げられます。

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