撮った!絶滅のニホンカワウソ? 対馬で追跡調査[2017/08/17 11:52]

 絶滅したとされるニホンカワウソが生き残っているかもしれません。ニホンカワウソは毛皮を目的とした乱獲や環境破壊の影響などで数を減らし、1979年の高知県での目撃を最後に30年以上、生存が確認できないことから、2012年に絶滅種とされました。しかし、最後の目撃から38年目の今年、琉球大の研究グループがニホンカワウソの可能性がある動物の映像を捉えました。

 1匹の動物がカメラを見た後、その場を立ち去っていきます。今年2月、琉球大の研究グループがツシマヤマネコの調査のために長崎県の対馬に設置したカメラに映っていたものです。
 琉球大学・伊沢雅子教授:「プロポーション、顔だち、そのものからカワウソです。私たちも(カワウソが)対馬でずっと残ってきたということと、韓国から泳いできたという二つの選択肢は、可能性としては五分五分で考えています」
 研究チームは、この動画だけでは動物がニホンカワウソかどうかは分からないとしていますが、環境省はこれを受けて、7月から対馬でカワウソのふんや巣がないか追跡調査を進めています。ニホンカワウソは1979年に高知県須崎市で確認されたのを最後に見つかっておらず、環境省は2012年に絶滅種に指定しました。

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