12万2500件で過去最多 児童の心理的虐待が半数以上[2017/08/17 14:42]

 昨年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は12万2500件で、過去最多だったことが分かりました。

 厚生労働省によりますと、昨年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は12万2500件で、前の年より2万件、増えて過去最多となりました。都道府県別では大阪が1万7700件で最も多く、東京、神奈川と続いています。社会の意識が高まり、警察などからの通告が増えたことが背景にあるとみられています。虐待の内容別では、配偶者の間での暴力が子どもにストレスを与える「面前DV」などの心理的虐待が半数以上を占めました。また、2015年度に虐待を受けて死亡した18歳未満の子どもは前の年より8人増えて84人でした。このうち無理心中を除く52人では0歳児が30人と最も多く、6割近くを占めました。母親にとって予期しない妊娠であったり、妊婦検診を受けていなかったケースが多く、厚労省は適切な支援が必要だとしています。

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